日本酒読本
第23回
今やイッキ飲みは古い遊び

 ある酒造メーカーが行った大学生のアンケートによると、イッキ飲みの経験者は男子90%、女子65%でし
た。イッキ飲みをすれば、たとえアルコール度数の低いビールやサワーでも、短時間でアルコールをとりこむ
ため、血液中の濃度は急激に上昇します。まして若者は、アルコールを分解する酵素の働きが弱いので
急性アルコール中毒におちにりやすくなります。このような危険きわまりないイッキ飲みは、今や古臭い遊び
となっています。

 イッキ飲みの背景には、薄いお酒が登場したこと、居酒屋チェーンの進出、声援を送る女性の存在などが
あげられます。飲むほうもおっちょこちょいですが、飲ませるほうはもっとおろかです。最近は、学園祭やコンパ
など、ちょっとした集まりでも飲むケースが目立つようになりました。社会人との大きな違いは、ようすがおかし
いことに気付いてから病院に連れていくまで、2〜4時間と長いことです。これは、コンパ集団が先輩・後輩の
上下関係が強い、いいだしにくいのかもしれません。

 お酒の正しい知識を身につけていれば、誤った飲み方をしている人に注意することができます。
また危ないと思ったらすぐに対処できるようになってください。
一橋出版株式会社/「飲酒と健康」より

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