| 寒造り |
| 粛気満つ大天大地寒造り〜南秋草子 |
一般に、日本酒は十一月頃から三月頃まで連続して仕込まれます。
近年では、日本酒の醸造作業にも、省力のための機械化工程がかなり取り入れられていますが、そうは
言っても早朝から深夜にかけての作業が多い酒造りは、依然として厳しい労働です。とりわけ”更に衣を
重ねる”という如月(二月)は、寒気も一段と冴え、酒蔵はしんしんと冷えます。
しかし、生まれつつある新酒の香りに、春の息吹きを感じ、蔵人たちは日本酒造りに励みます。
しぼりたての新酒のさわやかな味わいを賞味するには、かつては酒蔵を訪ねなくてはめったに口にでき
ませんでしたが、最近では”初しぼり”とか”しぼりたて”という名称をつけたビン詰品が、各地の蔵元から
発売されるようになっています。
平成二年から日本酒業界では、この時期に造られた日本酒を”寒造り新酒”と称して、全国酒造メーカ
ーが一丸となってキャンペーンを展開しています。今や二月の旬の味として、すっかり定着しています。
この時期酒造メーカーには”酒蔵開放の日”を設けて酒造見学を積極的に行うところも多いので、近くの
酒造メーカーに問い合わせるとよいでしょう。
杜氏さんから酒造りに関する楽しい話を聞くことができるでしょう。
また、それこそしぼりたての日本酒の醍醐味を体験できるかもしれません。
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