日本酒読本

第14回
適量飲酒は心臓病の予防になる?
小出 直(こいで ただし)さん

1934年、新潟県出身。 医学博士
茅ヶ崎市立病院院長
日本アルコール医学会評議員

   「適量飲酒は心臓病の予防になる」 と聞きましたが、本当ですか?

ある追跡調査から、全然お酒を飲まない人よりも適量を飲む人のほうが

狭心症や心筋梗塞など、動脈硬化性の心臓病にかかりにくく、
長生きするということが明らかになりました。その後もいろいろな国で
同様の調査が行われていますが、ほぼ一致した
結果が得られています。

そして今日では適量の飲酒が心臓病に良い、
ということは国際的に
認められてきました。この理由としては、
お酒を飲むことで善玉の
コレステロールが増え、動脈硬化抑制される
というのが
疫学的な定説です。
成人のコレステロール
量の目安
●代表的な基準の一例
高すぎる 240mg/dl以上
境界線 200〜239mg/dl
望ましい値 200mg/dl以下
低すぎる   HDLコレステロール
  35mg/dl以下
いずれも血液1dl中の
コレステロール値です。
コレステロールに、悪玉と善玉があることは
よく知られるようになりましたが善玉が増えることで、
血管の壁に溜まった余分なコレステロールを肝臓に運び分解、代謝し、
動脈硬化を防いでくれるということなのです。

他に私の研究では、飲酒量が日本酒で毎日二合程度なら、
まず、アルコール性の心筋症の心配はありません。
おいしいお酒は、心と体の強い味方。楽しく長い付き合いを致しましょう
もっとお酒が楽しくなる「日本酒読本」より
[発行:日本酒造組合中央会]
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