ワインの学校
第15回
ワイン用のぶどうと、食用ぶどうの違いは?
和食とワインが合わないって、本当ですか

ワイン用のぶどうと、食用ぶどうとは、どこがちがうのですか?
もしここにワイン用のぶどうと、食用ぶどうがあったとしましょう。
食べ比べてみると、十人中十人、食用ぶどうの方が甘いというはずです。
しかし、実際に糖時計で測ってみると、ワイン用のぶどうの方が糖度が高いのです。
というのは、ワイン用ぶどうは、食用ぶどうより酸が豊富に含まれているため、甘さをそれほど感じないのです。
それに対して食用ぶどうでは、酸が少ない分、甘味を強く感じるということになります。
さらに香りの違いもあります。
ワイン用ぶどうには、食用ぶどうのもっている香り、いわゆるマスカットフレーバーが少ないのも大きな特徴です。
ワインにぶどうジュースのような香りがないのは、そのためです。



和食にはワイン合わないとよく言われますが、本当ですか
そんなことはありません。
新しい発想で考えれば、実は和食の中で非常に相性のいいものを発見する可能性が、
無限にあるわけです。
逆に日本酒とフランス料理という組み合せも、かえってワインよりいい場合もあります。
日本酒のなめらかさは、まさしくクリームのそれであり、チーズの旨味にもよく合います。
こんなさまざまな楽しい発見ができる、これこそ日本人の特権ですから、
難しく考えずに大いに楽しんでいろいろと試してみましょう
第8回世界最優秀ソムリエ/田崎 真也氏  著
「ワイン生活」 (新潮選書) より


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